最初に「のんちゃん」と呼んでくれた あの街が帰る場所
「怒り」が曲作りの原動力になっている。女優のんさんが中学時代に目覚めた音楽活動を加速させ、新たな表現に挑戦している。ドラマ「あまちゃん」の舞台、岩手との縁も続いており、悩みながら作詞作曲した作品が新しいミニアルバムに加わった。「創作あーちすと」でもあるのんさんが思いの丈を語り尽くした。
ブログやツイッターで1枚の写真をアップした。鼻の下に立派なひげをたくわえ、王冠をかぶり、白いタンクトップ。英国のロックバンド「QUEEN」のフレディ・マーキュリーになりきった。
「伝記映画を見て心打たれちゃって。かっこいい! フレディのようになりたいって」
コスプレは細部にこだわった。タンクトップからは胸毛をはみ出させ、フレディがライブでよく履いていたアディダスの黒い三本線の入った靴を用意した。フレディのように人さし指と親指でマイクを持ったのは、「どういうこと!? みたいな感じでしたけど、あれはちょっとこだわらないとと思って」。
苦い思い出も歌えるようになった
6月12日、自身初のミニアルバム「ベビーフェイス」をリリースした。中学時代に組んでいたバンドでコピーした憧れの「GO!GO!7188」の元メンバーに楽曲を提供してもらい、レコーディングでも演奏してもらった。「私の青春時代の思いを連ねたお手紙を書いてお願いしたんです」
このあとも、のんさんの作曲に対する思いや、岩手への愛をお伝えします。
提供を受けた2曲は、「GO…
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