【動画】徒労の作戦「チ号演習」=鈴木峻撮影
かつて鳥取城(鳥取市)が築かれた久松山(きゅうしょうざん、263メートル)の山頂に、太平洋戦争末期に作られたいくつかの壕(ごう)がある。本土決戦を見越して旧陸軍が進めた「チ号演習」と呼ばれる作戦で掘られた壕だが、存在すらほとんど知られていない。
◇
8月上旬、久松山山頂に登った。午前7時だったが、すでに数組の登山客がいた。眼下には若桜街道や千代川など鳥取市の町並みが広がる。鳥取城は戦国時代、攻めてきた豊臣秀吉が兵糧攻めをしたことでも知られる。
山頂から数メートル下の斜面…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら