名古屋城はEV不設置で対立、障害者「首相発言は問題」

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堀川勝元
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 安倍晋三首相が、大阪城にエレベーターを付けたことを「大きなミス」と発言したことに、名古屋市の障害者から懸念の声が上がった。名古屋では、名古屋城天守木造化を進める市と障害者団体が、エレベーター不設置を巡って激しく対立しているためだ。

 安倍首相は6月28日の主要20カ国・地域首脳会議G20サミット)の夕食会のあいさつで「明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失したが、天守閣は今から約90年前に16世紀のものが忠実に復元されました」と述べ、「しかし一つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまで付けてしまいました」と続けた。

 名古屋市の障害者らでつくる「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」の辻直哉事務局長(47)は6月30日、首相発言について「誤ったメッセージを発信すると、それに同調する人たちが出て『エレベーターはいらないんだ』と名古屋にも影響を与えかねない。非常に問題のある発言だ」と話した。

 辻氏は20代の時に交通事故…

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