肺・大腸…臓器を問わないがん治療薬 国内2種類目

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月舘彩子
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 がんのある臓器を問わず、特定の遺伝子異常があるがんに対する治療薬が登場する。中外製薬は6月18日、ロズリートレク(一般名・エヌトレクチニブ)の製造販売承認を取得した。

 がん治療薬はこれまで、臓器の種類別に使用範囲が認められてきた。がんのある臓器に軸を置かずに、使用を認める薬は国内では2種類目。こうした承認により、患者が少ないがんでも早く薬が使えるようになることが期待されている。

 今回の薬は、のむタイプの分子標的薬。がん細胞の遺伝子変異を調べ、「NTRK融合遺伝子」という、ちぎれた二つの遺伝子がくっついてできた異常な遺伝子があると使える。進行・再発の固形がんの患者が対象で、子どもにも使える。日本人も含めた成人の臨床試験では、57%でがんが小さくなっていた。味覚異常や疲労、めまい、認知障害や心臓障害などの副作用がみられたという。

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 NTRK融合遺伝子のあるが…

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