岐阜の銘柄豚 「ノアのコンテナ」で豚コレラから守れ

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松浦祥子 山野拓郎
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 岐阜県が誇るブランド豚「ボーノポーク」が危機にひんしている。家畜伝染病豚(とん)コレラ」が生産拠点だけでなく、種豚の供給元でも発生したためだ。「ふるさと納税」の返礼品にするなど県を挙げて育ててきたブランドをなんとか守ろうと、関係者は懸命だ。

 同県山県市の養豚場で6月上旬に豚コレラの発生が確認され、飼育されていた約8千頭の子豚が殺処分された。昨年9月に国内で26年ぶりに発生が確認されてから17施設目(当時)で、県内の殺処分は計5万頭を超えているが、今回は養豚関係者の衝撃がとりわけ大きかった。県内に3カ所しかないボーノポークの生産拠点だったからだ。

 ボーノポークは、豚肉には珍しい「サシ」が強く入っているのが特徴だ。霜降りの割合は一般的な豚肉の約2倍で、県畜産研究所(同県美濃加茂市)が約10年かけて開発に成功した。

 だが今年2月、同県瑞浪市の…

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