AI搭載「バーチャル警備」で人手不足対策 セコム社長
聞き手・志村亮
セコム 中山泰男社長に聞く
警備業は人手不足が深刻な業種の一つといわれる。どう対処するのか、業界大手セコムの中山泰男社長に聞いた。
いま、有効求人倍率は全職種平均で1倍超ですが、警備員を含む「保安の職業」はおよそ7~8倍で推移しています。東京では20倍を超える時もあります。警備のニーズはあるのに、あてがう人がいません。
セコムでは、他の企業と開発した「バーチャル警備システム」を2020年春から、世界に先駆けて実用化します。
ガラスメーカーのAGCが提供するディスプレー上に、ディー・エヌ・エー(DeNA)がデザインした「疑似」警備員が映し出されます。AI(人工知能)を搭載し、来訪者と会話もできます。NTTドコモに「5G」の通信環境と、音声認識サービスを提供してもらいます。
たとえばビルなら、各階にディスプレーを置き、センサーで異常を察知すると、センターにいる本物の警備員が駆けつけるイメージです。本物の警備員を配置した場合の半額程度の料金をめざしています。
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