将棋界の「聖地」、近所に移転へ 築40年超し老朽化

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村瀬信也 村上耕司

 日本将棋連盟(佐藤康光会長)は7日、公式戦が行われる東京・千駄ケ谷の将棋会館を、建て替えが計画されている近くのオフィスビルに移転する方針を決めた。建設から40年以上経過し、建物の老朽化が課題になっていた。ビルの所有者と交渉を進め、2024年までの移転を目指す。

 1976年に建てられた5階建ての同館には、対局室と連盟の事務局の他、道場や売店がある。タイトル戦も数多く行われ、将棋界の「聖地」として親しまれてきた。手狭になった上に老朽化が目立ってきたが、耐震工事を行い、使用を続けている。

 連盟は昨年、羽生善治九段(48)を委員長とする「会館建設準備委員会」を発足。現在地で建て替える場合、法的な問題から今と同じ規模の建物を建てられないため、移転の方針を決めた。この日、開かれた通常総会に、大手不動産「ヒューリック」が建て替えを計画しているビルへの移転を目指す議案が出され、可決された。

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