イスラエル軍、音楽祭参加の3人の遺体収容 避難中にハマスが殺害か

イスラエル・パレスチナ問題

 イスラエル軍のハガリ報道官は17日の記者会見で、昨年10月のイスラム組織ハマスによる越境攻撃で殺害された市民3人の遺体を発見、収容したと発表した。3人は越境攻撃の当時、イスラエル南部で開かれていた音楽祭の会場から逃げる途中でハマスに殺害されたとしている。

 ハガリ氏や欧米メディアの報道によると、遺体が収容されたのはシャニ・ルークさんとアミ・ブスキラさん(いずれも20代の女性)、イツハク・グレレンテルさん(50代の男性)。3人は殺害された後、遺体がパレスチナ自治区ガザに運び去られていた。

 ハガリ氏は、遺体を発見した具体的な場所については明らかにしていない。遺体は専門家による身元確認などを経た後、家族に死亡が通知されたという。

 3人の遺体収容を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は17日、声明を発表。「恐ろしい喪失に胸が張り裂ける思いだ。私たちの心はすべて遺族と共にある」とし、「生存者も死者も含め、全ての人質を取り戻す」と述べた。

 欧米メディアの報道によると、昨年10月の越境攻撃では約240人がガザに連れ去られた。11月にハマス側との合意で一部の人質が解放され、ガザに残る人質は約130人となっている。ただ、イスラエル軍は、このうち40人はすでに死亡しているとみなしているという…

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