難病の学者、自分の体で薬試す「バナナは薬の効きが…」

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文・写真 後藤一也
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神戸薬科大元学長・北河修治さん(68)

 今年3月まで6年間、神戸薬科大の学長だった北河修治さん(68)。実は、手の震えや体のこわばりなどの症状が出る神経の難病「パーキンソン病」を患っていた。自らの体で薬の効きを調べるなど、薬学研究者として病気と向き合ってきたという。

 神経の難病パーキンソン病を患いながら神戸薬科大の学長を務め、3月に退任した。異変に気づいたのは2006年。ジムで寝転がって左足を上げてブラブラと動かせなかった。病名にたどり着くまでに2年かかった。

 「病気を隠さなくてもいい社会が理想」。12年末、病気を明かして学長に選ばれた。だが、就任1年目、空港で突然、体が動かせなくなった。主治医と相談し、薬を増やすと、手足の震えは多くなるが、動けないことは減った。

 自らの体で薬の効きを調べる…

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