三菱重工、ボンバルディアと買収交渉 小型旅客機事業で

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 三菱重工業は5日、カナダの航空機大手ボンバルディアから小型旅客機事業を買収する交渉を進めていると明らかにした。三菱重工は国産初のジェット旅客機「MRJ」の2020年半ばの納入開始をめざしており、競合相手を傘下に収めることで事業強化を図る。

 買収交渉の対象はボンバルディアの小型旅客機「CRJ」事業。50~100席までの4機種をそろえている。70席と90席を用意するMRJと、機体サイズの一部が重複している。

 MRJは三菱重工の子会社、三菱航空機が開発を手がけている。航空当局が機体の安全性を担保する「型式証明」の取得に向けた取り組みが、山場を迎えている。CRJ事業の買収によって、機体を販売した後の保守・修理体制を整えて販売力の強化を狙う。

 一方のボンバルディアはCRJ事業から撤退する方向で売却を検討してきた。三菱重工との交渉を認めたうえで「最終的な合意に至る保証はない」とのコメントを出した。

 世界の航空機メーカーは、ボ…

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