元ボーイング副社長、米国防トップへ シャナハン氏とは

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園田耕司 山下龍一
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 米国防総省のトップとして初来日したシャナハン米国防長官代行(56)は防衛産業の大手、米ボーイング社のビジネスマンだったという異色の経歴を持つ。中国に対して厳しい姿勢で臨み、トランプ大統領の「忠臣」との見方もある。

 シャナハン氏は今年1月、シリアからの米軍撤退をめぐってトランプ氏と対立したマティス前国防長官が辞任後、国防副長官から長官代行に昇格した。米ホワイトハウスはシャナハン氏を次期長官に指名する意向を表明しており、共和党が多数を占める上院で近く承認される見通しだ。

 長官代行に就いて以降、力を入れるのが、中国とロシアを「競争国」と認定した国家安全保障戦略(NSS)の着実な実行だ。とくに中国政策を最優先課題に据えるように指示を出し、代行就任直後の省内会合で「(重要課題は)中国、中国、中国」と強調した。

 マティス氏とは異なり、トランプ氏との良好な関係で知られる。副長官時代にはトランプ氏肝いりの宇宙軍創設に向けて尽力。メキシコとの国境に壁を建設するという計画にも賛同し、米軍の協力も惜しまない。トランプ氏からは「素晴らしい男」と絶賛されている。

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 シャナハン氏は1986年に…

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