LIXILが取締役候補案 委任状争奪戦の可能性高まる

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田中美保
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 首脳人事をめぐる混乱が続く住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループは13日、6月の定時株主総会に提案する取締役候補者の案を公表した。LIXILは役員人事案を指名委員会が決める「指名委員会等設置会社」で、指名委が社外取締役候補7人を含む計8人の候補者を選定した。社内から唯一選出された大坪一彦副社長がCEO(最高経営責任者)の候補者とみられる。

 大坪氏は旧トステム出身で、取締役からの退任を4月に表明した潮田(うしおだ)洋一郎会長兼CEOに近い。

 CEOへの復帰をめざす瀬戸欣哉(きんや)氏と、旧INAX創業家の伊奈啓一郎氏は、両氏を含む社内取締役候補4人、社外取締役候補4人の計8人を選任するよう求める株主提案の議案をすでにLIXILに送った。瀬戸氏はこの提案が可決されて取締役の続投が決まれば、CEOに復帰する意向で、6月の株主総会はLIXILと瀬戸氏側がそれぞれの人事案への株主の支持を奪い合う委任状争奪戦(プロキシファイト)になる可能性が強まった。

 前最高裁判事の鬼丸かおる氏…

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