ケーキミックスや食パン…食品各社、アレルギー対応に力

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栗田優美
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 アレルギーのある人もない人も、一緒においしく食べたい――。そんな願いに応えようと、卵や小麦など、食物アレルギーの原因になる食材を使わない食品が増えています。

 日本生活協同組合連合会は4月、アレルギーを引き起こす特定原材料7品目(卵・乳・小麦・ソバ・落花生・エビ・カニ)を使わないホワイトソースやお好み焼きミックスなど10種類を発売した。「家族で食べられるように」と、ソース類は3~4人前にした。広報担当者は「特に子育て世代から『安心して食べられるものを』という要望が強かった」と話す。

 イオンは2016年、「トップバリュ」のブランドで7品目を使わないパスタやケーキミックスなどを発売。その後、焼きそばの麺なども加え、17種類を製造している。

 約1万人を対象にした日本ハムの昨年の調査では、約1割が家族の誰かに食物アレルギーがあると答えた。日本ハムは1990年代からアレルギー対応食品に取り組み、7品目を使わないハンバーグや食パンなどを業務用・家庭向けに作っている。独自で広報してきたが、アレルギーへの理解を深めるには組織を超えた取り組みが必要と、昨秋、ハウス食品永谷園、オタフクソースと手を組んだ。

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