「万葉仮名以外で」元号の追加考案、政府が中西氏に注文
新元号の選定過程で政府が万葉集研究の第一人者である国文学者の中西進氏に追加で考案を依頼した際、「万葉仮名以外から」と注文したことが政府関係者への取材で分かった。依頼に応じた中西氏は3月下旬、漢文で書かれた序文を典拠とした「令和」を提出した。六つの原案のうち「広至(こうし)」は宇野茂彦・中央大名誉教授(中国哲学)の考案だったことも判明した。
政府は2013年、中西氏に元号の考案を内々に依頼。万葉集などに用いられている万葉仮名から取った多数の案の提出を受けていたが、万葉仮名は音を漢字に当てはめた表音文字で、意味を重視する元号には使えないと判断。そこで政府は、3月22~23日に追加依頼した際に具体的に注文、26日に「令和」など3案の追加提出を受けた。
ここから続き
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら