TikTok、クリエーター発掘に5億円 利用増狙う

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新宅あゆみ
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 若者に人気の動画SNS「TikTok(ティックトック)」。アプリを手がける中国のバイトダンス(北京字節跳動科技)が最近、ミュージシャンなど、様々なクリエーターを支援する活動を日本で始めている。若者がちょっと面白い動画をアップする存在から、さらに利用者層を広げたい狙いがあるようだ。

 ティックトックは15秒間の動画を投稿できるアプリ。日本では2017年にサービスを始めた。歌に合わせて口パクをしたりダンスしたりする動画がつくれて、見たい動画を次々に見られる。通学や通勤などちょっとした合間に見られる手軽さが受け、18年の流行語大賞にもノミネートされるほど爆発的に広がった。

「妻が綺麗(きれい)すぎる」

 宝塚歌劇団出身の妻・桜花りなさんの日常の様子を「妻が綺麗すぎる。」というアカウントで発信する会社員男性は、「その人に合わせたおすすめの動画を表示するレコメンド機能が優れていて、ユーザーが少ない人でも、バズりやすい」という。3月に始めて1週間でフォロワーが10万人になった。今は53万人だ。

 主な利用者は10~20代だったが、最近は30代以上にも普及しつつある。歌やダンスだけでなく、料理の作り方やメイク方法、旅行風景などの動画も増えてきた。

 そうした中、バイトダンスは4月、新たなミュージシャンを発掘する企画を始めた。東京・渋谷で開いたイベントには、ミュージシャンのナオト・インティライミさんやchayさんらが登壇した。彼ら審査員の意見や、利用者が投稿した動画の再生回数などをもとに、新たなミュージシャンを発掘する。

 プロジェクトの優勝者には、音楽制作やレーベルとの契約支援が約束される。インティライミさんは「スターがどんどん生まれる時代。音楽業界に一石を投じるすてきな機会にしていただきたい」と呼びかけた。

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■才能発掘に5億円…

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