奈良)ぶらっとやまと 石神遺跡、飛鳥の迎賓館

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田中祐也
【動画】奈良県明日香村の石神遺跡=田中祐也撮影
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 発掘調査で判明した飛鳥地域の歴史と文化を紹介する奈良県明日香村奈良文化財研究所飛鳥資料館。受付の目立つところにあるのが「石人(せきじん)像」(高さ1・7メートル、国重要文化財)だ。男女が抱き合うユーモラスな姿が彫られている。館内の常設展示には、石を塔のように重ねた「須弥山(しゅみせん)石」(高さ2・3メートル、国重要文化財)も紹介されている。仏教思想で世界の中心にそびえる須弥山の文様が彫られている。

 いずれも、1900年代に飛鳥寺の北西にある田んぼから出土し、一帯が石神遺跡と呼ばれるきっかけになった。「石の中に穴が開いていて、噴水のように水が出る仕掛けになっているんですよ」と飛鳥資料館の西田紀子さん(42)が教えてくれた。

 なぜ、噴水型の石造物が造られたのか。飛鳥資料館を出て、石神遺跡に向かった。地元の人でにぎわう農産物の直売所の東側に石神遺跡はある。

 日本書紀の記述から、斉明天…

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