ゴーン前会長側、独自の「証拠」を次々と 検察は淡々

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 逮捕から51日目。日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)は8日、勾留理由の説明を受ける手続きの場で、初公判さながらに「無実だ」との主張を繰り広げた。弁護側は早期保釈を求め、独自に集めた「証拠」を突きつけたが、検察側は「主張に驚きはなかった」と冷静に受け止めた。

 「私の容疑がいわれのないものであることを明らかにしたい」。ゴーン前会長は意見陳述の冒頭、こう切り出して自説を展開した。

 会社法違反(特別背任)事件では①約18億5千万円の評価損が生じた新生銀行との契約を、2008年に日産に付け替えた②契約を自分に戻す際に約30億円分の信用保証に協力したサウジアラビアの実業家ハリド・ジュファリ氏に、子会社から09~12年に計16億円を不正送金した――という二つの疑いが持たれている。

 前会長はまず①について「日…

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