「愛情弁当」作らない母親はひどい? 日本に根付く意識

有料記事

中井なつみ 田中聡子 長沢美津子
[PR]

 小さな器に創意工夫を詰めた「弁当」は、日本独自のカルチャー。美術館で企画展が開かれたり、海外で写真集が出たりと人気ですが、子どもへの弁当となると、途端に愛情の証しのように言われ、苦しい思いをする人たちがいます。

 「お昼ごはんには、お母さんの愛情弁当が一番! 愛情が詰まったお弁当は、子どもにとって何よりの栄養です」

 昨冬開かれた東京都内の認定こども園の入園説明会。スクリーンに、弁当を食べる子どもたちの写真が映し出される中、食育に力を入れているという園長が声を弾ませた。長男(5)の入園を控えて出席していた会社員の女性(35)は、続く言葉に耳を疑った。「共働きの方などは業者のお弁当を注文することもできますが、頼む方は基本的にいらっしゃいませんね」

 女性が住む地域は待機児童が…

この記事は有料記事です。残り1792文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら