(勝手に関西遺産)本の宝箱 心を育み100年以上分
田中章博
【動画】国内有数の規模で子どもの本を所蔵する「国際児童文学館」=田中章博撮影
国際児童文学館
絵本に児童書、マンガ、紙芝居といえば、夢中になった記憶が誰しもあるはず。そんな子どもの本ばかりを、国内で最も集めている「宝庫」が、大阪にあります。
明治時代前期から現在までの子ども向けの本約81万点を所蔵する「国際児童文学館」は、大阪府東大阪市の府立中央図書館にある。本は閲覧のみで大半は地下の書庫に。それでも閲覧スペースの書架に並ぶ児童書や絵本の最新刊、珍しい本を見ていると、自然とわくわくする。
ふと目にとまったのは、モダンな色使いのシルエット画をあしらった、手のひらサイズの絵本のセット。日本の児童文学の開拓者といわれた巌谷小波(いわやさざなみ)がお話を書いた「日本一ノ画噺(えばなし)」(全35冊)の復刻本だと、室長の園田かおりさん(50)が教えてくれた。浦島太郎を描いた「ウラシマ」も、表紙からしておしゃれで手に取りたくなる。
明治~大正に刊行されたオリジナル全巻は、収納する木箱も含めて保管する。「ここでは本の箱や帯、付録もすべて刊行時の状態で保存しています」。国会図書館国際子ども図書館でもお目にかかれない「お宝」もあるのだ。
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児童文学者・鳥越信さんの寄…
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