福島)農業復興のコチョウラン、首都圏へ初出荷 葛尾村

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見崎浩一
【動画】復興の願いを託して「ホープホワイト」と名付けられたコチョウランが首都圏に向けて初出荷=見崎浩一撮影
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 東京電力福島第一原発の事故に伴う全村避難が一部地域を除き2年前に解除された福島県葛尾村で、農業復興に向けて栽培しているコチョウランが21日、首都圏に向けて初出荷された。復興の願いを託して「ホープホワイト」と名付けられた純白の花。コチョウランの産地日本一を目指している。

 初出荷式で、かつらお胡蝶蘭(こちょうらん)合同会社の松本政美代表社員(68)は「地域の復興を願う我々の願いを込めているが、贈る人と贈られる人の思いがつながる花にしたい」とあいさつ。篠木弘村長も「コチョウランの地域ブランド化を目指すことで村全体の農業復興を進めていきたい」と話した。

 この日出荷されたコチョウランは60鉢。合同会社の経営者の一人、杉下博澄さん(37)が最後の1鉢をトラックに積み込んだ後、東京に向けて出発した。同社によると、ホープホワイトは東京・大田市場で24日に初競りにかかるという。

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