「国鉄特急色」愛されて60年 最後の車両がラストラン

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川見能人
【動画】国鉄色特急の189系電車がラストラン=飯塚晋一撮影
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 旧国鉄時代に製造され、クリーム色の車体に赤のラインの「国鉄特急色」で親しまれた特急電車が27日、ラストランを迎えた。1958年の登場以来、特急には長くこのツートンカラーが使われ、全国を走った。戦後日本の歩みとも重なる電車の引退を、鉄道ファンや元運転士らが惜しんだ。

 27日、JR豊田駅(東京都日野市)にはファンら約600人が詰めかけた。「さよなら189系」と称した長野行きの乗車ツアー。定員の約5倍の1541人が応募した。午前11時8分、警笛を鳴らし出発。最後の雄姿をカメラに収めようと、ファンらが一斉にシャッターを切った。

 JR東日本などによると、この色のデザインは58年登場の「こだま」(東京―大阪・神戸)以降、多くの特急に採用された。明るく目立つ色合いで、見た人に乗ってみたいと思ってもらう狙いだったとされる。ただ87年にJRが発足すると、各社でデザインが異なり始め、老朽化とともにこの塗装の特急は減少。現在、JRグループに残るのは、この日走る189系の1編成のみとなった。

 鉄道ファンでつくる「鉄道友…

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