攻撃力のNZか堅守の豪州か ラグビーW杯決勝展望

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ロンドン=能田英二
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 ラグビーの第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会は31日(日本時間1日午前1時)に決勝を迎える。史上初の大会2連覇を狙う攻撃力のニュージーランド(NZ、世界ランキング1位)に対し、堅守で勝ち上がったオーストラリア(豪州、同2位)は4大会ぶりの頂点を目指す。どちらが制しても史上最多3度目の優勝だ。W杯決勝では初顔合わせだが、過去3度、準決勝で対戦しており、豪州が2勝1敗と勝ち越している。

 NZは今大会6試合で最多の36トライ、256点を記録。総失点は80、失トライは計四つと攻守にすきがない。準決勝は南アフリカを接戦の末、20―18で破った。唯一、不安が残っていたクロスゲームの経験をしたことも更に自信になりそうだ。主将のマコウ、SOカーター、8トライをマークしているサベア、年間最優秀新人賞の候補に入っているミルナースカッダーなど、タレントぞろいのチームが大一番でどんなプレーを見せるか。

 豪州は総トライが26、総得点は205と攻撃力ではNZに劣る。しかし総失点は84、失トライは5と防御力は遜色ない。むしろイングランド、ウェールズ、アルゼンチンと相次いで強豪と対戦しており、数字以上に内容があると言えそうだ。ナンバー8のポーコックが大会最多の14ターンオーバーを記録し、ダグラスとファーディーがタックル数で上位につける。屈強なFWのボール争奪戦、セットプレーからの攻撃が、鍵を握りそうだ。

 決勝とあってNZは選手の去就も注目を集める。すでにカーター、ノヌーらが代表引退を表明している。マコウにも代表引退のうわさがあるが、「帰国してから決断する。今はベストを尽くすだけだ」と語り、大会2連覇の栄冠をつかむことだけに集中している。(ロンドン=能田英二)

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