企画・連載
グローバル市場でもがく民主主義を考えてきた「カオスの深淵」は、一昨年暮れ、債務危機にあえぐギリシャから始めた。いま、あの国はどうしているのだろう。
new 民意のトリック:1
薄暗いオレンジ色の街灯がともるアテネの下町で、パキスタン移民のルクマンさん(26)が殺されたのは、私が滞在していた1月17日のことだ…
new 民意のトリック:2
難しい問題だから、よく話し合って決めよう。そんな努力の結果、スイスの小さな町の人々は疲れきってしまった…
選択のトリック:1
落選するはずだった候補者が、「風」にのって大量に当選してしまった。過去の日本の話ではない。2011年5月にカナダの総選挙で起きたことだ…
選択のトリック:2
チャペルの赤いロウソクに小さな炎が揺れていた。「私は視覚障害があります。右目は見えず、左目は見える範囲が針の穴ほど」。女子学生の1人が、集まった学生たちに語りかけた…
選挙の崖
長期政権が2009年に交代した。代わった政権も不人気で、市民の政治不信は極まる――。なんだか、日本によく似た国がある……
さまようエリート:1
めざす学校はブリュッセルの北にあった。高い門をくぐると、広々とした敷地が広がる。子どもたちがサッカーに興じる姿は、ごく普通の学校だ。違うのは……
さまようエリート:2
世界最高峰のオーケストラ、独ベルリン・フィルのコントラバス奏者の一人は、南米ベネズエラからやってきた27歳の青年だ……
さまようエリート:3
米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が「お気に入りの先生」と呼ぶ男がいるという。どうやら世界中の貧しい人の教育を変えようとしているらしい……
さまようエリート:4
パリのセーヌ川左岸に原発大国フランスの「奥の院」がある。「コール・デ・ミーヌ」。エリートの中から毎年20人だけが入れる高級官僚集団・研修機関で、一種の結社を形成している……
立ちすくむ税:1
ふくらむ欲望を増税によって抑え込もうと、もがいている国がある。「幸せの国」で知られるブータンだ……
立ちすくむ税:2
身を粉にして働き、巨万の資産を築いた。気がつけば還暦を過ぎた。気になるのは相続だ。そこで考えた。米国生まれの親族に米国籍を取らせ、資産を株や証券などで贈与すれば……
立ちすくむ税:3
税金を「おまけ」して世界の資本を呼び込もうとしたけれど、思ったようにいかない。「アフリカの優等生」が悩んでいる……
立ちすくむ税:4
蜂の巣は、だれが駆除すべきか。千葉市に住むミュージシャン東狐松一郎さん(23)は5月半ば、なにげなくツイッターでつぶやいた……
立ちすくむ税:5
私たちからもっと税金を集めるべきだ。そう訴えるお金持ちが米国にいる……
選挙を疑う:1
4月11日に投開票された韓国総選挙。与党・セヌリ党(旧ハンナラ党)がすがったのは、「つぶやき」だった……
選挙を疑う:2
「一人一票」。この選挙の常識を覆そうとした国がある。欧州の真ん中のハンガリーだ。与党フィデス・ハンガリー市民連盟は……
選挙を疑う:3
与党と野党最大勢力がともに公約で反対していた政策が進められる。そんな例がオーストラリアであった……
選挙を疑う:4
中東の独裁政権が次々に倒れた「アラブの春」。エジプトでは革命後初の歴史的な議会選挙に多くの政党と……
選挙を疑う:5
潜在意識に働きかければ一票は左右できる。脳科学や行動科学を政治の世界に使う試みが、米国で広がっている……
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