(書評)『ネット右翼になった父』 鈴木大介〈著〉

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 ■次々と崩れる推論、本当の姿は

 本書のタイトルに、はっとした方は少なくないかもしれない。久しぶりに会ったら、年老いた家族が右傾化していて戸惑ったという話は、珍しい話ではない。

 著者もそのひとりだった。2019年に亡くなった父は、高度成長期を駆け抜けた「典型的な昭和の会社員」。退職後は中国に長期…

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