水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相が今月1日に懇談した際に、環境省職員がマイクの音を切るなどして団体側の発言を遮った問題をめぐって、熊本県の木村敬知事が10日、同席していた知事自身の対応について説明する際、紛糾した懇談の様子を「事実上、つるし上げになっていた。大臣も環境省も」と表現した。直後に訂正し謝罪する一幕があった。
記者会見での主なやりとりは以下の通り。
――懇談で、環境省の職員が発言中にマイクを切ったことが問題になっている。知事はどう感じているか。
「本当に残念に尽きます。なんでこうなっちゃったのか。伊藤(信太郎)大臣はすごく真剣に聞いてくださっていた。事務方の不手際で、せっかくの意見交換が台無しになってしまったのは非常に残念。(環境省の)秘書課長には、(運営を)見直さなきゃいけませんよということを伝えた」
――当日、知事もあの会場にいた。3分以上経ったら、マイクが切られるということはご存じだったか。
「3分でそろそろというのは…