(大竹しのぶ まあいいか:245)一日一日を必死に

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 そのご婦人は、明らかに困っているようだった。

 ある日の駅前の昼下がり。マッサージを終え、車に向かう途中での出来事。80歳は過ぎているであろうと思われる一人のご老人が駅前の少しスロープになっている所で、ご自分が持っていらしたキャリーバッグの車輪がどうも上手(うま)く使えていない様子だった。

 道は…

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連載大竹しのぶ まあいいか

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