折々のことば:1599 鷲田清一

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 あんさん、この頃、彌七(やしち)師匠によう似てきはりましたなぁ

 (鶴澤友路〈つるざわともじ〉)

     ◇

 文楽の三味線弾き、竹澤團七(だんしち)はある時、公演先で三味線方の大御所・友路から、手が上がったではなく師匠の音に似てきたと言われ、涙がこみ上げたと言う。師匠・彌七は「音をさせんところ…

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