(書評)『カルカッタの殺人』 アビール・ムカジー〈著〉

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 ■差別と格差、熱いマグマに圧倒

 快楽殺人は出てこない。AI犯罪もコンピューターウイルス大量破壊兵器も無差別テロも遺伝子操作もナシ。あるのは、太古からくりかえされてきた民族間の抗争と人間の尽きせぬ欲望、悔恨と倦怠(けんたい)と癒えることのない心の傷……そして人種を超えた信頼と友情、ほのかな恋であ…

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