(書評)『鳥と人間の文化誌』 奥野卓司〈著〉

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 ■怖れと憧れから不思議の探求へ

 七草粥(がゆ)を作るとき、昔は草を叩(たた)きながら歌う歌があった。多くは「唐土の鳥が渡らぬ先に」などで始まる歌詞だ。それに「とんとん ばさばさ」と続く例もあり、七草粥と同じ頃行われた鳥追いの風景も連想されるが、「唐土」という異界からの鳥の羽音とすればどこか不気味…

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