(美の履歴書:607)「翠苔緑芝」 速水御舟 技と工夫、尽くした訳は

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 ■「翠苔緑芝(すいたいりょくし)」

 ビワの木の下で丸くなった黒猫が左側の白いウサギを見やる。間で存在感を放つのは満開のアジサイだ。

 花びらのように見える萼(がく)の表面はひび割れ、そこに青紫の絵の具がにじむ。梅雨の間、複雑に変化していく色合いや、萼の厚みが巧みに表現されている。意図的だという…

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