(評・映画)「嵐電」 電車がいざなう「行違い」

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 冒頭、終電が去り静寂に包まれた駅のホームが映し出され、「行違(いきちが)い駅」の掲示に目がとまる。単線の路線にあって上りと下りが行き違うことのできる駅を指すが、この映画で鍵を握る概念(?)のように思う。京都市を走る嵐電(らんでん)沿線で展開される風変わりな恋愛物語である本作では、3組のカップルの想…

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