(書評)『歌は分断を越えて 在日コリアン二世のソプラノ歌手・金桂仙』 坪井兵輔〈著〉

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 ■生きる場所が母国に、願い切実

 「いま関西の大半の在日歌手が、差別や心無い中傷を恐れ、日本の通名で活動をしている」。読み始めて数ページで、胸がつかえた。在日差別を恐れて日本国籍を取得する人が多くいる現実は以前から知っていたし、実際にそういう友人もいた。

 それでも、音楽という本来国境を越えていく…

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