サウジ「船舶が攻撃受けた」 イランは関与否定 国営通信報道=訂正・おわびあり

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 サウジアラビア国営通信は13日、イランが米国の制裁に対抗して封鎖を示唆する原油輸送の要衝ホルムズ海峡に向かっていたサウジの石油タンカーが攻撃を受けて損傷したと報じた。誰が攻撃したかは不明だが、対立するイランの関与をほのめかすことで、イラン批判の国際世論を高める狙いがあるとみられる。イランは関与を否定している。

 同通信によると、12日早朝にタンカー2隻がオマーン湾のアラブ首長国連邦(UAE)沖合を航行中、「妨害攻撃」で損傷したという。けが人や原油流出はなく、うち1隻は米国向けの原油が積み込まれる予定だったとしている。ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は「世界の原油供給の安全を害することを狙ったものだ」と非難した。

 これに対し、イラン外務省のムサビ報道官は13日「船舶と海洋の安全に否定的な影響を及ぼす事件であり、地域の安定を損なう謀略を計画した者に対して警告する」とする声明を出し、関与を否定した。(ドバイ=高野裕介、テヘラン=杉崎慎弥

 <訂正して、おわびします>

 ▼14日付国際面のサウジアラビアのタンカーが攻撃を受けたと同国国営通信が報じたとする記事で、タンカー2隻が攻撃を受けたのが「ペルシャ湾のアラブ首長国連邦(UAE)沖合を航行中」とあるのは、「オマーン湾のアラブ首長国連邦(UAE)沖合を航行中」の誤りでした。確認が不十分でした。

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