(今さら聞けない+)113番元素の作り方 秒速3万キロ、亜鉛ぶつけて融合

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 日本でつくられた新元素が今年1月、113番元素として正式に認定されました。アジアで誕生した新元素としては初めて周期表に載ることになります。

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 新元素は、理化学研究所の仁科加速器研究センター(埼玉県)で誕生しました。日本の量子力学や加速器研究に大きな足跡を残した仁科芳雄博士にちなんだ施設です。

 装置は全長約70メートル。一見、大きな工場のような大きさです。新元素は、亜鉛のビームを、標的であるビスマスという金属に当てて作ります。ただ、発射したビームの回数は垓(がい)(1兆の1億倍)のレベルでも9年間でできたのはたった3回という少なさ。合成と発見のポイントは三つあります。

 一つめは線形加速器RILA…

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