ハラスメント対策言及した東郷町長に「どの口が言う」 怒る元町職員

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松永佳伸 臼井昭仁 米田怜央
ハラスメント認定受け、井俣町長が辞職願提出=米田怜央撮影
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 「無知だった」「不勉強」。町職員に対するハラスメント行為について、そう答えた愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)=2期目。25日開いた会見で辞職する意向を表明した。「(支援者から)励ましの声はあった」と任期半ばで去る無念さを語りつつ、「(職員には)静かに仕事ができる環境が必要」と理由を説明した。一方、「被害」を受けた元町職員らの怒りは今も大きい。(松永佳伸、臼井昭仁、米田怜央)

 井俣町長が辞職理由を説明した25日の町議会全員協議会(全協)は、町民10人が傍聴した。うち1人、3月末に退職した元町職員の男性(60)は「言い訳ばかり」「反省してないね」と語った。

「辞職は遅かったと思うが…」

 昨年、井俣町長の一連のハラスメント行為に怒りを覚え、職員を対象にした独自のアンケートを実施。その結果がマスコミを通じて広く知られるようになった。

 退職前に「残される職員の職場環境が少しでも良くなるのであれば」との思いから立ち上がったという。実施すると多くの職員から回答が寄せられた。「(やってくれて)ありがとう」とも言われ、問題の根深さを感じた。井俣町長からは「政治的行為だ」と批判されたこともあったという。

 22日に公表された報告書の…

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