セクハラ認定の岐阜・池田町長が辞表「裸の王様、独りよがりだった」

木村俊介
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 岐阜県池田町長のセクハラ問題で、岡崎和夫町長(76)=6期目=は25日、町議会議長に「辞職願」を提出した。その後の記者会見で町長は「身勝手で不用意な行動で大変申し訳ない。心から謝罪したい」と述べた。

 セクハラ問題をめぐっては、町が設置した第三者委員会が町長による15人のセクハラ被害を認定し、24日に調査報告書を公表した。町長については「辞職相当」としていた。

 記者会見で町長は、被害者15人を含む町職員らに対し「大変申し訳なかったと思います」と謝罪。15人へのそれぞれの行為について、すべてを記憶しているわけではないとしつつ、「認めざるを得ない」と述べた。

 町長は1966年に町職員になり、総務課長や助役を経て、2003年に初当選。20年以上、町長として町政への影響力を持ち続けてきた。

 記者会見で町長は、家族に事情を説明した際、妻から「裸の王様」と言われたと説明。「長くやっていてそういう状況が生まれてきた。裸の王様だった、独りよがりだった」と述べた。

 辞職を決めた判断については「報告書の中に辞職相当と書かれていた。重く受け止める。ここにとどまるわけにはいかない」と説明した。

 26日に町議会が開かれ、賛成多数で同意されれば辞職が決まる。その後、後任の町長を選ぶ町長選が始まる。(木村俊介)

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