地元を選んだ世界王者 数百人の会場から、約5万人の東京ドームへ

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佐藤祐生
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 地元岡山の小さな会場で戦っていたプロボクサーが、国内最高峰の大舞台にたどり着いた。

 東京ドームで5月6日、スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋ジム=らによる4大世界戦が開催される。

 東京ドームでのプロボクシング興行は34年ぶり。そこで初防衛戦に臨むのが世界ボクシング協会(WBA)フライ級王者のユーリ阿久井政悟(28)だ。

 岡山県倉敷市出身で、地元の倉敷守安ジム所属。大半のトップ選手は練習相手がそろう都市部のジムに所属しているが、ユーリは「岡山から世界へ」にこだわり、岡山のジム所属選手で初の世界王者になった。

 ジムは元日本王者の守安竜也会長が設立した。ジムで初めてのプロ選手が阿久井一彦さん。ユーリの父だ。

 ユーリは中学2年の時、父と同じ地元ジムの門をたたいた。

 倉敷翠松高では国体で8強入りし、東京の大学からも誘いを受けた。「倉敷守安ジムでは上に行けない」という声も聞こえてきたなか、それに反発するように父と同じジムからプロになる道を選んだ。

 岡山市の環太平洋大に進学し…

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