祖父の葬儀は亡くなって7日後 記者も実感した首都圏の「火葬待ち」

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小林直子
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 葬儀の日程が決まらない――。昨年春、記者の祖父(当時98)が亡くなったとき、記者が直面したのはそんな問題だった。

 亡くなった母方の祖父は、横浜市内の高齢者施設で暮らしていた。葬儀は2、3日後くらいかと踏んでいたが、市内の火葬場が混んでいて予約が取れないというのだ。

 結局、葬儀は火葬場の予約に最短で空きがあった1週間後に。葬儀会場の遺体安置所が埋まっていたため、遺体は鉄道で2駅先の別の会場に運ばれた。

 「こんなに予約が取れないものなのか」と驚いたのは、その前年の冬に山梨県に住む父方の祖母が亡くなったときはすぐに葬儀の日程が決まり、4日後には火葬を終えていたからだ。

 火葬場の雰囲気も違っていた。

 祖母のときは、参列した一人ひとりが棺の窓から顔を見て、「最後のお別れ」をしてから遺体は火葬炉に入った。ほかの家族と鉢合わせしたのも休憩室近くのトイレぐらいだ。

ひっきりなしに到着する霊柩車

 一方、祖父のときは火葬場に…

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