水没地の村が川辺川ダム容認 「しょんなか」翻弄半世紀のあきらめ

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杉浦奈実 渡辺淳基
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 熊本県南部を流れる球磨川支流の川辺川ダム建設計画で、水没予定地になっている五木村が、流水型ダムの建設について21日、容認する意向を表明した。

 流水型ダムは、2020年7月の記録的豪雨を受けて示された治水目的のダムで、最初の計画発表から半世紀以上、村は時流に翻弄(ほんろう)されてきた。

 地元の同意はダム建設の法的な手続きで求められていないが、大規模な公共事業に欠かせないプロセスとされる。

 手続きに準じた環境への影響評価や保全策については、蒲島郁夫前知事が退任直前に「極限まで配慮された」と評価する意見書を国に提出。流域の市町村長が早期着工を求めるなか、木下丈二・五木村長(65)は明言を避けてきた。

 この日、村の小学校の体育館…

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