サイト運営と広告会社、2億円脱税の疑い 実質経営者を告発 国税局

花野雄太
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 経費を架空計上して約2億円を脱税したとして、東京国税局査察部が、広告代理会社「オンド」(東京都渋谷区)とインターネットサイト運営会社「フォーシーズ」(同)、両社の実質経営者の田中鉄也氏(44)を法人税法消費税法違反容疑で東京地検に告発していたことがわかった。告発は1月30日付。

 関係者によると、両社は2020年6月~22年7月、他の業者に外注費名目のうその請求書をつくらせ、経費を大きく見せかけるなどの方法で計約5億7千万円の所得を隠し、消費税を含め計約1億9千万円を脱税して、約2300万円の不正還付を受けた疑いがある。得た金は田中氏が海外カジノでの遊興費などに充てていたという。

 両社は、同じ所在地にある美容品や子ども向け栄養食品の販売会社との取引で利益を上げていた。田中氏は取材に、修正申告と納税を済ませたとし、「世間をお騒がせしていることについて誠に申し訳なく思っております」とコメントした。(花野雄太)

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