自民党の派閥、解散と言うけれど…政治団体取り下げず、事務所も存続

有料記事自民

藤原慎一 小木雄太
[PR]

 自民党の派閥の正式な解散が進んでいない。事務所は残り、政治団体の届け出はそのまま。解散表明の実態はいかに――。

 茂木派(平成研究会)は17日、党本部で総会を開き、政治資金規正法に基づく「その他の政治団体」の届け出を取り下げ、「派閥」を解散する方針を確認した。会長の茂木敏充幹事長は会合後、記者団に「この結束は大切にしていきたい」と述べ、グループのまとまりは維持する考えを強調した。

 同派は田中角栄元首相が率いた派閥を源流に、竹下登元首相が結成した「経世会」の流れをくむ。現在の岸田政権には党の要である幹事長のほか、3人の閣僚を送り込んでいる。衆院議長ポストもかつて派閥を率いた額賀福志郎氏が務める。

 1月の岸田文雄首相による岸…

この記事は有料記事です。残り906文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2024年4月17日23時14分 投稿
    【視点】

    解消したと言われる自民党の「派閥」がどうなっているかを示す興味深い見取り図です。基本は、外目に「解消」したかのようなポーズをとっているにとどまることが分かります。茂木派が派閥を「解消」したと報道されていますが、他派閥がこの程度までしか「解消

    …続きを読む
    • まとめ読みができます

    • #裏金
政治資金問題

政治資金問題

「政治とカネ」にかかわる問題が浮上しています。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]