宇野昌磨が示した4位以上の存在感 「競技者の精神」保てなくとも

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藤野隆晃
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 表彰台には届かなくても、すがすがしい表情だった。

 フィギュアスケート男子の宇野昌磨トヨタ自動車)。日本男子初となる3連覇をめざした3月の世界選手権は、総合4位に終わった。ショートプログラム(SP)は首位。だが、フリーは冒頭の4回転ループで転倒すると、続く4回転フリップもバランスを崩した。173・13点。今季のフリー自己ベストからは、約20点も差があった。

 それでも、大会を振り返る言葉には充実感さえにじんだ。「結果が悪かったという事実はありますが、後悔は全くないです」

 今季、スケートを楽しめないことがあったという。

 「頑張ることが難しい時期もあった」。表現面に力を入れようと意気込み、滑り出したシーズンだった。ただ、選手として戦う以上は当然、結果も求められる。

 高難度ジャンプを跳ぶ選手が増えた今、複数の4回転ジャンプはトップレベルで戦う上で必須条件。ジャンプ練習に割く時間は、やはり増えていった。

 「決められたルールの中でや…

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