「スイートスポット」にいるインド 現地の専門家が指摘する課題とは

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 世界一の人口を抱えるインドで、6月4日まで総選挙が実施されています。次なる大国の行方はどうなるのか。現地のシンクタンク「政策研究センター」のラフル・ベルマ研究員に選挙の展望やモディ首相の人気の理由、課題を聞きました。

 ――総選挙は与党の優勢が伝えられています。

 与党のインド人民党(BJP)が引き続き、政権の座を維持する可能性が高いです。国民会議派などの野党連合の勢いはあまり感じられません。

 ――モディ氏が率いるBJPは、前回2019年の総選挙で獲得した303議席を上回る370議席の獲得を目指しています。全体では543議席ですが、現実的な目標でしょうか?

 インドに限らず、多くの指導者は高い目標を掲げることが多いです。ただし、現実的な目標かと言えば、かなり難しいと思います。340議席に届くのは不可能ではないですが、これも難しいと言えます。

 ――選挙の直前には、汚職疑惑が浮上した野党連合の指導者が当局に逮捕されたり、主要野党の銀行口座が一時凍結されたりする動きがありました。選挙の結果に影響を及ぼす可能性は?

 影響があるとの見方は間違っ…

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