初見では攻略不可能? 重厚で複雑なオロチは、海外への入り口だった

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 重々しく巨大な橋梁(きょうりょう)を見上げると、複雑に交差する幾つもの曲線の隙間から、空をのぞくことができた。

 その姿は、八つの頭、八つの尾の神話の怪物「ヤマタノオロチ」にも例えられる。

【撮影ワンポイント】箱崎ジャンクション

 バスを写真に入れて、高速道路の広がりを表そうと思った。道路が四方に広がる様子を表現しながら、バスが写真に入る瞬間を待って広角レンズで撮影した。余計な街灯や信号機の写らない場所を探し、シャッターを切った。 (友永翔大)

 首都高速の6号向島線と、9号深川線が合流する東京都心の箱崎ジャンクション。神奈川や千葉、北関東とつながる交通の要衝で、1日に約13万台の車が使う。

 首都高速道路の中村毅一郎調査・環境課長によると、このジャンクションは3層構造になっている。6号と9号の交わりに加え、一般道との出入り口が計5カ所。交通量が多いため、合流部の2カ所には高速道路では珍しい信号機がある。

都心であるがため

 走るとなると、経験の浅いドライバーには鬼門だ。数多くの標識を見て、車線変更を重ねなければいけないことも多く、「初見では攻略不可能」とも言われる。中村さんは「高速に入ったのにすぐに出てしまったとの声も聞く」と話す。

 これほど複雑になったのは…

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