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　昨夏、あるお笑い芸人が、テレビ番組の撮影で12年ぶりに故郷・山形に戻ってきた。

　お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のツッコミ担当で、ワインレッドのスーツがトレードマークの「すがちゃん最高No.1」（32）。

　ボケ担当の信子（31）と金子きょんちぃ（30）との漫才で、デビュー2年目の一昨年にブレークし、バラエティー番組に引っ張りだこだ。

　記者がインタビューすると、華やかな今からは想像もつかない過去について語ってくれた。

　すがちゃんこと本名・菅野直人は、東京都大田区で、自動車販売に携わっていた「オヤジ」と主婦の母の間に生まれた。3歳のころ、母親ががんで亡くなったのをきっかけに、一家は山形市内にあるオヤジの実家に身を寄せることに。伯母（おば）や祖父母も含めた5人暮らしだ。

　オヤジは「ビッグなビジネス」が口癖だったが、実際は何の仕事をしているのか不明だった。

　怒りっぽく、毎晩のように祖母らと食器を投げ合う大げんかを繰り広げた。数年後に再婚し、ほとんど家に帰らなくなった。

　そして、中学入学前、親代わ…