大東亜会議に出席した祖父、3代が紡いだ日本とフィリピンの友好関係

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マニラ=牧野愛博
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 フィリピンの首都マニラ中心部、マカティ地区にある雑居ビルの6階。フィリピン日本友好財団の一室で車いすに座った紳士が待っていた。ホセ・ラウレル5世・元駐日フィリピン大使。大統領だった祖父、駐日大使だった父とともに日本との関係を紡いできた。ラウレル氏は間もなく戦後80年になる現代の日比関係について「地政学的な同盟国だ」と語る。

 部屋には日本との関係を語る数々の写真が飾られていた。1943年11月、中国やタイ、満州国、フィリピン、ビルマ、自由インド仮政府の代表を招き、東京で開かれた大東亜会議の際の記念写真もあった。

 東条英機らと並ぶ背広に黒縁眼鏡の男性はラウレル氏の祖父、ラウレル元フィリピン大統領だ。

■陸軍士官学校で学んだ父も…

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