小林製薬はどんな会社 ニッチ開拓して成長「毎月3千件の新商品案」

有料記事「紅麴」サプリ問題

岩沢志気 田中奏子
[PR]

 紅麴(こうじ)原料を含むサプリメントで健康被害が相次いでいる小林製薬大阪市) は、どんな会社なのか。

 「あったらいいなをカタチにする」。小林製薬はそんなキャッチコピーをかかげる。企業名には「製薬」とうたうが、処方箋(せん)が必要な医療用医薬品はつくっていない。主力商品は、ドラッグストアで買える市販薬や生活雑貨だ。

 発熱時におでこに貼り付けて冷やす「熱さまシート」や、歯間の汚れを糸でとるデンタルフロス「糸ようじ」などで知られる。

 国内事業の売り上げをみると、最も多いのは芳香消臭剤の27.1%で、医薬品は24.2%、オーラルケア12.4%などが続く(いずれも2022年12月期)。

 現在の小林製薬の前身となる「株式会社小林大薬房」が誕生したのは1919年。医薬品の卸売りを手がけていたが、60~70年代に発売した「ブルーレット」や「サワデー」、「アンメルツヨコヨコ」がヒットしたことで医薬品から生活雑貨まで手広く自社開発するメーカーへと変化していった。

 その背景について、現社長の…

この記事は有料記事です。残り683文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

広がる「紅麴」サプリ問題

広がる「紅麴」サプリ問題

「紅麴」サプリ問題に関する最新ニュースはこちら[もっと見る]