「りくりゅう」、一回り成長の今季 気配りの木原龍一に起きた変化

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藤野隆晃
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 3月23日に幕を閉じたフィギュアスケートの世界選手権。「りくりゅう」ことペアの三浦璃来木原龍一組(木下グループ)は銀メダルだった。

 ショートプログラム(SP)は2位発進。翌日のフリーは、演技中盤に三浦の3回転サルコーが2回転になるミスが出た。自己ベストの144・35点を出して1位としたが、総合では逆転できなかった。

 演技を終えた三浦は、青白い顔でうつむいていた。木原がそっと寄り添い、励ましていた。

 木原は「気配りの人」だ。「ペアの男子は、常にポジティブであれ」。ブルーノ・マルコットコーチからもらった、そんな言葉を胸に刻んでいる。

 一方の三浦は、ミスをした時に落ち込みやすい。だから木原はいつも、明るく前を向けるように言葉をかける。

 その木原が、世界選手権でアクシデントに見舞われた。フリーの演技後、せきが止まらなくなり、ぜんそくのような状態になった。記者会見と表彰式は欠席した。

 アクシデントの後が、彼らしかった。

 会見にはマルコットコーチが…

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