石川・羽咋が故郷のサックス奏者 岐阜でチャリティーライブ

小原智恵
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 1月の能登半島地震で大きな被害が出た石川県羽咋市を故郷に持つサックス奏者・三輪一登さん=愛知県北名古屋市在住=が4月27日、岐阜市で被災地のためにチャリティーライブに参加する。元日に実家に向かっているところで被災、それから何度も通う中で「何かできることを」と参加を決めた。

 羽咋市は三輪さんの本籍地。両親が暮らし、農業の手伝いで年に数回帰省している。1月1日、この日も羽咋市に向かっていた。白川村のパーキングエリアで休憩中に地震に遭った。

 いつもの倍以上の時間をかけて実家に着くと、家は傾いて壁にひびが入り、物も散乱していた。両親や帰省中だったほかの家族は、津波警報で山の方に避難していたという。

 三輪さんは「羽咋市の被害がなかなか伝わらない」と感じ、自身のSNSや、YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@kazutrain18別ウインドウで開きます)で被害の状況を伝えた。鉄道ファンでもあり、JR七尾線の線路がゆがんだ様子を動画であげると、多くの人に見てもらえたという。

 ライブでは三輪さんが主宰するユニット「カズトレインSax Quartet」がジャズの楽曲を演奏する。また、歌手の高橋真梨子さんのバンドのサックス奏者を長く務めている野々田万照さんを筆頭に、岐阜のミュージシャンが集まる。能登半島にちなんだ曲も多く演奏されるという。三輪さんは「音楽の仲間とともに被災地の力になりたい」と話す。

 岐阜市日ノ出町の「岐阜市club-G」で午後6時から。入場料は3500円(ドリンク代別途)。ライブの収益は日本赤十字社などを通して、被災地に送られる。問い合わせや予約は実行委員会の井戸さん(090・4119・9730)へ。小原智恵

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