京都大学が入試で「女子枠」新設へ 理学部と工学部で26年度から

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北村有樹子
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 京都大学は21日、2026年春の入学者向け入試から、理系2学部の総合型・学校推薦型選抜で「女子枠」を計39人分設けると発表した。

 枠の内訳は理学部15人、工学部24人。一般選抜の募集人数を減らし対応する。現在、学部生の女性比率は理学部7・9%、工学部10・1%。女子枠を設けることで、開始数年で15%ほどの比率を目指す。

 湊長博総長は記者会見で、「女性が理工系に向いていないというのは幻想」とし、ジェンダー不均衡を解消して学びを深める環境の実現をめざすとした。「人種や性別など特定の集団を教育や就職で優遇する『アファーマティブ・アクション』との見方もあるが、彼女らの希望に応じてチャレンジできる制度を作らないといけない」とも述べた。

 国公立大の理工系の学部で女…

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2024年3月22日22時31分 投稿
    【視点】

    国公立大学の推薦入試等で女子枠を設ける動きが進んでいます。国会議員の男女比もそうですが、時代の流れにゆだねていても、なかなか変わりません。その意味で、積極的な介入が必要です。 また、入試時の女子枠だけを設けて終わりとしないことも重要です。理

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年3月23日11時52分 投稿
    【視点】

    理系分野が充実している大学を中心に、理系女子の裾野拡大を目的とする事業を展開する動きも広がっている。私の所属している大学(大阪公立大学が発足する前は、大阪府立大学)でも、2011年から研究や科学の楽しさや面白さを広めたり、小・中・高校生さん

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